作曲・DTM系

logic付属のスペシャル無料シンセ alchemyのお話


 
どうも、タヌキです。
 
今回はlogicに無料で付属しているシンセ、alchemyについて話します。
 
logicを使う大きな利点の1つになっているシンセなので自分でも是非使ってみてください!
 

要点

 
・見つけるまでに少し苦労するが、見つけてしまえば即戦力になるプリセットも多い。
 
・独特の機能トランスフォームを使えばシンセ初心者でも楽しめる。
 
・自分で作り込める幅も広いが操作難度は高い
 
・リードサウンドにはOTTをセットで使おう!
 

即戦力のプリセットも多い

 
logic付属も含む、他の無料シンセと比べて
即戦力になるプリセットが多いのはすごく良いですね。
 
 
最初からディレイ・リバーブ・コーラス等のモジュレーションや残響FXが掛かった上でプリセットされているので、完成系に近い音を最初から出せるのはNEXUS2にも通ずる所です。
 
 
↑Big 7th Leadは完成度の高いSuperSawのリードサウンドでかなりオススメ
有料シンセを色々揃えた今でもよく使います。
 
FXが不要なら外せば良いだけですし。
 
 
 
ただしプリセットが豊富な分、「これは完全に自分の好み!」とか「これを探してた!」という音を見つけるまでに少し苦労しますね・・・。
 
あらかじめプリセットの音を聞きまくっておいて
好みのプリセットにマーキングをドンドン付けておくと後々便利ですよ!
 
↑実は立ち上げてすぐのデフォルト状態の音も好み
僕はレイヤードリードシンセのステレオ感増強とかに使います。
 

独特の機能トランスフォームが面白い

 
他に類を見ないAlchemy独特の目玉機能、トランスフォームが面白いですね。
 
sleepfreaksさんでも解説されていますが
 
 

 
8マスのエリアの中を移動させるだけで音が激しく変わる、というモノですね。
 
これ変化の仕方が凄くて、エンベロープやFXのみならずトランスゲートやアルペジエーターが掛かったりもするんですよね。
 
完全に思い通りに使いこなすのは難しい機能だと思います。
 
逆に言うとこれは「良い意味で予想外の音」を探すのに大きな力を持っています!!
 
「頭で思い描いてた音とは違うけどこれも良くないか?」という、良い誤算を呼び込めるユニークさは他にありませんね。
(有料シンセも含めて他に聞いた事ない機能です)
 

自分で作り込める幅も広い

自分で1から音を作ろうと思った場合でも、作り込める幅は広いです。
 
 
 
特にユニゾン&デチューンを掛けることが出来るのは最高ですね!
 
MASSIVEでいう、ピッチカットオフを掛けた音をAlchemyでも出す事が出来ます。
 
♫フューチャーベースっぽいコード音

 
こういう音聞いた事ありますよね?
 
これは単純に3つのオシレータでSaw波を出し、ユニゾンを掛けてデチューンさせる事で出せる音です。
 
 
 
ADVANCEDの画面を開き、
 
 
Numのツマミを上げ、Detuneをコントロールすることでオシャレな音になる
 
 
という風に、即戦力プリセットをそのまま使うも良し、自分で音を作っちゃうも良し、の両方が無料で出来る所がAlchemyの良い所ですね!
 

「OTT」をセットで使おう!

korg nanokey2
最後にかなりキモになる部分の話なんですが
 
プリセットであろうと、自分で作ったサウンドであろうとリード系のサウンドにはほぼ100%OTTを掛けるクセを付けておくと良いでしょう。
 
以前の記事にも書いてますが、OTTを掛けると、途端に音に迫力や硬さが増すんですよね。
 
 
OTTは無料でダウンロード出来るので是非自分でAlchemyに掛けてみてください!
 
面白いくらい「これぞリードシンセ!」という音に化けてくれますよ。
 

最後に

dtm
いわゆる無料シンセの中では最高峰のシンセだと思います。
 
豊富なプリセット&トランスフォームの組み合わせはシンセに慣れていない人にとって強力な武器になってくれるはずです!
 
 
しかしそれ以上追い込むとなると、今の所トランスフォームを使わないAlchemyの音作りを解説してくれているようなブログ、動画といった教材がめちゃくちゃ少ないんですよね汗
 
需要があればAlchemyでもっと追い込んだ音作りをブログに書いていこうかなと思います。