今回は僕も多用している作曲時のコード進行のアイデア、#IVm7(♭5)を紹介します。
お手軽に「おっ」と思わせる効果が得られるのでオススメですよ!
独特の泣き感を出せる。
ルート音を半音で移動させていくクリシェの動き。
パッシングディミニッシュに似た感覚で使える。
まずは超カンタンにこのコードの説明をします。
まずはダイアトニック上のIVM7、今回はキーがCだと仮定してIVM7であるFM7を押さえてみましょう。
そして他の指は固定したまま、ルート音である人差し指だけを1フレット上の8フレットにズラします。
これが#IVm7(♭5)です!❇︎今回はF#m7(♭5)
まずはこのコードを弾いてみてください。
ディグリーネームで表すと#IVm7(♭5)-IVM7-IIIm7-VIm7という進行ですね。
この中で注目すべきは最初の2つです❗️
コードネームは違うけど実際にはルート音が半音下がっているだけという最小限の動き。
その小さい動きに対して効果は大きく、かなり切ない雰囲気に聞こえるはずです。
この#IVm7(♭5)-IVM7という動きはセットで覚えておくと非常に使いやすいです。
ある意味サブドミナントへの下降専門のパッシングディミニッシュのような気分で使える便利なコードです(笑)
ラプラスに乗って
遥か昔のアニメポケモンのエンディングです。
サビに入る直前の#IVm7(♭5)-IVM7-IIIsus4-III それから転調してサビに入るという流れはもはや芸術ですね(笑)
切なさや儚さを感じた後に広がるようにポップな世界観に変わるのが素晴らしいです
ASCA KOE
サビ後半の「涙は枯れ果てても」の部分が IV-♭Vidim-VIm-#IVm7(♭5)。
パッシングディミニッシュである♭Vidimだけでもドラマチックなのに、#IVm7(♭5)も突っ込む事で力強いメロディなのに儚げに聞こえる状態になっています。
※上記2つはあくまで僕のアナライズですので、実際には違うコードネームやディグリーかもしれません。
今回紹介した方法以外にも色々な使い方が存在する#IVm7(♭5)ですが、
僕自身はこのベースを半音下降させる使い方を一番よく使います。
使い方さえ覚えてしまえば、かなり使いやすい部類のノンダイアトニックコードですね。
特にBメロやサビで切ない雰囲気を出したい!と思った時に使うと効果抜群でしょう!
個人的にはサブドミナントマイナーを使うよりも胸キュン度は高いですね(笑)
肝心なのは#IVm7(♭5)からIVM7への移動です! (実際にはルート音が半音下がるだけの移動)
是非オリジナル曲の中にも取り入れてみてくださいね^_^